前回のレポートでは・・・
高出力化を狙うための現車セッティングは、エンジンへの負担度を最小限の抑えるため、
「ハイオクガソリンで行うこと」としていましたが
ストック状態でのマフラー性能を検証するために、ECUデータをPhase1に戻して
出力比較を行いました。
ノーマルマフラー
75.5PS / 5200rpm 12.4kg-m / 3200rpm HKS LEGAMAX Premiumマフラー
77.0PS / 5300rpm 12.4kg-m / 2700rpm この状態ではほぼ全域でノーマルマフラーを上回るパワー・トルクが発生していますが
Phase2での計測時には、回転域によっては出力ダウンとなることも確認しています。
つまり、排気抵抗の低減により、タービンの仕事量が増え
結果的にエンジン出力は向上するものの、ECUデータの内容によっては
同じ結果が得られない場合もある、ということが考えられます。
マフラー性能が確認できたところで、タンク内のレギューラーガソリンを抜き取り
いよいよハイオクガソリンでのセッティング作業の開始です。
ノックリタード量と空燃比、過給圧をモニターしながら各回転毎に発生トルクを細かくチェック。
データ変更によりアップ・ダウンする出力ラインの一番上側になるように
各マップを構築すると・・・
82.8PS / 5700rpm 14.5kg-m / 3000rpm ハイオクガソリンを使用することで、結果的にセッティングの自由度が広がり
安全かつ効率的にエンジン性能を高めることができるようになりました。
若干のマージンを残したものの、現時点ではこのあたりが
ノーマルタービン仕様のベストと判断しセッティング作業を終了。
今回のテストデータは、ストック状態と比較してパワー・レスポンス共に大幅に
引き上げることができるKansaiオリジナルとなっています。
またハイオク仕様では「ランニングコスト気になるなぁ」といった方向けに
レギュラーガソリンのまま、若干出力を抑えてセッティングすることも可能です。
KansaiサービスではECUチューンを同乗試乗にて体感いただけるよう
デモカーを準備しています。
是非ご自身でご確認ください。
デモカーの同乗試乗は、同車種でご来店いただいた方に限ります
また取材等で社内にない場合もありますので、お電話等で事前にご確認ください