2014年6月16日
86&BRZデビュー時より精力的なパーツ開発を進めるHKSから
待望のFA20用エンジンパーツがリリースされました!
その気になる中身は……
NA派、過給機派ともに必見の排気量UPキットです。
FA20用に開発されたキャパシティアップグレードキットはノーマルボア対応の
ストロークアップ仕様で、ライナー加工などが不要のリーズナブル設計。
まずは3D天面形状採用の鍛造ピストンは、直噴インジェクター+ハイリフトの
カムシャフトにも対応した形状となっていてます。またヘッドガスケットの厚みを
変更することで、圧縮比は NA・過給機仕様のどちらにも対応可能です。
ハイパワー化の進むFA20で不安要素となってくるコンロッドは、高強度I断面。
純正採用のクラッキング製法を踏襲しながら、素材や形状、コンロッドボルトサイズを
見直すことで、過給機チューンで増すトルクにも負けないタフさが確保されています。
そしてコンロッドとセットとなる鍛造クランクシャフトは、ノーマル比4.0oアップの
ストローク 90.0mm設計で、排気量1998ccから2091ccへの引き上げを実現。
なお、同時リリースの鍛造ピストン専用カムシャフトは、バルブスプリング交換不要で
開度・リフトともに拡張。加速度が高く、優れたピックアップを実現したとのことなので、
こちらも見逃せません。
さて、KansaiではD1 GRAND PRIXで培われたHKSのエンジンパーツがどれほどの
ポテンシャルを秘めているのかチェックするため、いち早くデモカー BRZに導入。
排気量UPキットとハイカムを組込み、ノーマルとの比較を行いました。
なお、今回はNA仕様なのでヘッドガスケットは3タイプのなかで最も圧縮比が
高く設定できる0.5mmを選択しました。
さてその実力は・・・
乗れば、ノーマルエンジンとの違い歴然。低速域から発生する太いトルク感は、
そのまま高回転まで一気に吹け上がります。ノーマルエンジンとの特性を比較しても
排気量が増加された分、全域でバランス良く上乗せされた出力結果で
出力 202→212PS トルク 22.2→23.4kg-m と共に5%程度UP!!
エンジン自体の強度アップだけでなく、NA・スーパーチャージャー・ターボといった具合に
どの仕様でも強い味方となる排気量UPキット。Kansaiではお客さまに効果を
体感していただけるよう、排気量アップしたデモカーの同乗試乗を実施しています。
デモカーの同乗試乗は、同車種でご来店いただいた方に限ります
また取材等で社内にない場合もありますので、お電話等で事前にご確認ください